でもそれから私は学んだ。 強くもなった。 光太が好きだという気持ち。 それがいまの、私の誇りだから。 その日の放課後、 急ぎ足で帰っていく光太を見た。 何を急いでるんだろうって気になったけど、それよりも。 いつもの女の子たちは一緒じゃなくて、ひとりだったことに安心した。 ◆