みちるはなぜかびっくりした顔をして、頬を赤らめた。

なんでそこで顔が赤くなるかな?


みちるが言ってる勝ち負けとは、ちょっと意味がちがったのかも。


でも、本当に。

光太を想う気持ちは、負けない自信があるんだよ。


中学の時は戦うことすらしなかった。

我慢して、波風立てなければ、やり過ごせると思ってた。


ううん。

自分は悪くないから、彼も、周りもわかってくれるだろうってタカをくくってたのかもしれない。


なんとかなる。

なんとかしてくれるって。


甘えてたんだ、私は。