そして、数分後。 うぅ……カゴに野菜とか、いつもお風呂あがりに習慣で飲む牛乳とか色々と入れてたら、だんだんカゴが重たくなって、片手で持つのがしんどくなってきた。 こんなことなら、最初からカートを使えば良かったかも……。 「おい、結菜。その買い物カゴ貸せよ」 「え?」 後ろから大和の声が聞こえて、あたしがそちらを振り向くと…… 「これは、俺が持ってやるから」 そう言うなり、大和はあたしが持っていた買い物カゴを、無理やり奪い取った。