「そろそろ帰れよ。明日も部活だろ?」 特に話すことはなく、来てもテレビを見てるか漫画を読んでるかのどちらか。 家で見ろよと言いたいけど、家に帰ってたらドラマの時間に間に合わないんだと。 だからってここに来るのはやめてくれ。 「んー、もうちょっと。部屋にクーラーねーから陽が沈むまではいさせて」 おい! 思わず突っ込みたくなるのを押さえて再び小説に目をやる。 せっかくいいとこだったのに保のせいで興ざめだ。 保はテレビのチャンネルをコロコロ変えてあーだこーだ言ってる。