“病気”のレッテルを貼られた中で生きるのにはもう慣れた。 憐れみや同情の視線。 “良くなってね。きっと治るから”なんて思ってもないことを口にするクラスメート。 どこかぎこちない俺への態度。 だけどさ 全然 そう 全然 どうってことはない。 莉乃もいずれは そうなっていくだろう。 俺と莉乃の生きる世界は あまりにも違いすぎる。 俺の“病気”を知った莉乃。 病名や治療のこと これから先どうなるかも包み隠さずに話した。 きっと彼女も俺から離れていくに違いない。 だから これで良かったんだ。