“病気の俺” 今までの人生の中でそれがつきものだった。 誰も俺を“健常者”としては見ない。 みんな腫れ物に触るように俺に接する。 “あの病気の人でしょ?” “いいよ、ムリしなくても。病気なんだしさ” 聞き飽きたそのセリフ。 どうやら“病気”という言葉は俺から切り離せないらしい。 そのことにショックを受ける俺はもういない。