「また落ち込んでる?」 うう。 だって。 「この前私、シロー君に宿題のこと聞いたよね?もしかして傷付けちゃったかなって」 「あー、あれね」 ピンと来たのか私の言葉に考え込むような素振りを一切見せない。 ドクン 胸が鳴ったのはドキドキしたからじゃなくて、出逢った時と同じように色のない瞳をしていたから。 「どうせ死ぬから宿題なんかしても意味がないんだ」 え…… 思いがけない言葉に目を見開いたまま固まる。 し、ぬ……?