「……大丈夫。まだ治療に慣れてないから時々症状が出るんだ。すぐに治まるから」



辛そうな顔をする結城君。


大丈夫と言われても安心なんて出来なかった。



「結城君、本当に大丈夫?」



黙ったまま目をとじて深呼吸を繰り返す彼を、私もまた黙ったまま見守ることしか出来ない。


どうしていいのかわからなかった。



「本当は安静にしてろって先生にも言われてるんだけど、ずっと病室にいると気がおかしくなりそうでさ」



少し和らいだのか顔色が大分戻って来た。



辛そうな顔も緩和されている。



とりあえず


良かった……。