えっ……?
結城君の言葉に困惑しながら引っ張られるがままに歩く。
それよりも
手ッ……手がっ!
繋がれてるよ……!
……手が。
ギュッと握られていて戸惑う。
こんな経験初めてだから、免疫なんて全然ないんだよ。
「よ、良かったの?抜けて来ちゃって」
細くしなやかな結城君の指が私の手に触れている。
綺麗だと思っていた結城君の手は私よりも遥かに大きくて、しっかりした男の子の手だった。
「ん、いいよ。あのままいたら初体験は?なんてまた聞かれてたと思うし」
「えっ?」
は、初体験……!?
小学生のくせに……?



