「ごめん」
そんな言葉しか出て来ない。
莉乃を奪ったのは間違いなくこの俺だ。
俺だけが、のうのうと生きてていいはずがない。
「なんで、謝るの?」
「俺が……っ俺のせいで、莉乃は……っ」
「違うっ!!」
瑠璃ちゃんの大きな声が、俺の震える声を掻き消した。
怒りを含んだ瑠璃ちゃんの瞳に見つめられ、鼓動がドクリと音を立てる。
「そんなこと……莉乃の前で二度と口にしないでっ!莉乃を奪ったのは、信号無視して突っ込んで来たドライバーだよ!次言ったら、絶対に許さないからっ!」
瑠璃ちゃんの瞳にたちまち涙が溢れる。
力強くてまっすぐな瞳。
でも、その奥には、言いようのない悲しみが潜んでいるのが見てとれた。



