そんな中、命を危険にさらされていた俺が選ばれた。
どう考えても辻褄が合いすぎる。
考えれば考えるほど、余計濃厚になっていくその思い。
適合検査では家族や親戚の誰とも一致しなかったのに、莉乃とは一致したっていうのか。
あまりにも残酷な結末。
まさか、莉乃に命を繋いでもらったかもしれないなんて……。
「莉乃の腎臓をもらったのは……多分、俺だよ」
「えっ……!?」
こんなことを言われて、驚かない方がおかしい。
瑠璃ちゃんは、目を見開いたまま固まっていた。
だけど、すぐにフッと口元を緩めて笑った。
そして愛しいものを見るような目で、俺の顔を見上げる。
「そうだったらいいなって思ってた。良かった、本当に良かった……っ。莉乃の……一部は、まだ生きてるんだねっ」
泣きながら笑う瑠璃ちゃんに、胸が締め付けられて苦しい。
そこまで言われてしまったら、もうそうだとしか思えなかった。



