なぁ、莉乃。
俺も、そっちに逝っていいだろ?
そっちで一緒に、幸せになろう。
……莉乃。
見上げた先に広がる青空。
涙で視界がボヤけて、ゆらゆら揺れている。
この空の上に莉乃がいる。
もう二度と逢えない場所に、莉乃はいるんだ。
必ずまた逢えると信じていた。
今でも俺は、莉乃がもうこの世にいないなんて信じられない。
受け入れられない。
もう……どうすればいいんだよっ。
身体の中のありとあらゆる水分が、目からどんどん流れ落ちる。
あれからどのくらい経ったのかわからないけど、気付けば夕焼け空に変わっていた。



