また、キミに逢えたなら。



本をめくる指がしなやかですごく綺麗。


脚が長くてスラッとしたその体格は、顔が小さいせいかスタイル抜群。



“華やか”


“上品”


っていう言葉は、まるで彼の為だけにあるように思えた。




「おねえちゃん!!」



どれくらいそうしていたのかはわからない。


樹里ちゃんに呼ばれて、そこで初めてぼんやりしていた事に気付く。



どうやら終わったらしい。



こっちに手を振る樹里ちゃんに、周りの子達も反応してこっちを見る。