また、キミに逢えたなら。



やだ


やだよっ


シロー君……!


お願いだから生きてっ……!


私、まだ何も伝えてない。


……肝心なことをなに一つ。


胸の奥がギュッと締め付けられる。


苦しい……っ。


ものすごく。


どうしてもっと早く伝えなかったんだろう。


好きなのにどうして……っ。


浮かんで来るのは後悔ばかり。


いつもそう。

最後の最後になって私は……っ!

何も成長してないじゃん。



待っててね。

必ず伝えるからっ。



自転車に飛び乗って思いっきりペダルを漕ぐ。



涙がじんわり浮かんで、それが横に流れて飛んで行く。



涙でボヤける視界を腕で拭う。


こんな時なのに、思い浮かぶのは大好きだったシロー君の笑顔。



もう、見れないの……?


“莉乃”って言って笑う


シロー君の笑顔


照れてる時の表情。



全部全部


もう


見ることは出来ないの?