「来るなって言ったって、莉乃のことだからどうせ来るんでしょ?」 そんな声と一緒にフワッと何かに包まれた私の体。 シロー君の胸が目の前にあって、ドキドキと鼓動が高鳴り始める。 その腕がギュッと私の体を抱き締めていた。 温かくて安心感のある大きなその胸に顔を埋める。 「当たり前じゃん、毎日来るもん」 顔を埋めた体勢のまま呟く。 そしてその背中に腕を回して、同じようにギュッと抱き付いた。 シロー君の腕の中はこんなにも温かい。 ねぇ 好きだよ。 だけど言わない。 今は、言わない。