「ありがとう……っ。樹里ちゃんに会えて……幸せだったよ。絶対……っぜったい忘れないから」 ブレザーの袖で涙を拭う。 そしてポケットに入れたシャーペンを取り出して棺の中に入れた。 入院中、樹里ちゃんが見て“可愛い”って言ってくれた私のシャーペン。 樹里ちゃんにあげるね。 新品じゃないけど、それでもいいかな? こんな時にも後悔が襲う。 どうしてあの時あげなかったんだろう。 “誕生日に新しいのプレゼントするね”って、どうしてそんなことを言ってしまったんだろう。 あの時 あげていれば……っ。