「よっと。うわ、おもっ」
ずっしりしたその束を一気に持ち上げた神崎君。
見ただけでもかなり重そう。
「半分持つよ」
神崎君の手の中にある束を少し取ろうとすると、神崎君は私の手をヒョイと交わして方向転換をした。
「いいよ。思わず言っちまったけど、そこまで重くねーし」
そして私の顔をみてニッと笑って見せた。
眩しいくらいの無邪気な笑顔。
耳にあるピアスとか、染められたブラウンの髪がやんちゃっぽさをアピールしてるけど……。
こんな純粋な笑顔も出来るんだ?
先生の呼び出しにも、言われた通りにやって来るなんて意外だった。
“ダルい”とか言って来なさそうなのに。



