ーーコンコン
「失礼します」
あれからすぐ昼休みになって、言われた通り職員室へやって来た。
これからお説教が待っているのかと思うとうんざりする。
広いから先生がどこにいるのかわからなくて、キョロキョロと辺りを見回した。
「こっちよ、秋月さん」
先生は遠くの方から私を手招きで呼んだ。
朝よりはマシになったけど、一晩中泣き明かしたせいで目が腫れぼったい。
頭もぼんやりするし、今になってどっと疲れが出て来た。
なんだかめまいもするし、後で保健室にでも行こうかな。
「これ、明日の放課後までによろしくね」
「え?」
先生のところまで来た私は、机の上に山積みにされたプリントの束を見て目が点になった。
明日までにってまさか……。
「一枚ずつ綴じて、ホッチキスお願い」
「ええっ!?これ全部ですか?」
「そうよ」
ざっと見ただけでも50束以上はありそうなこのプリントの山を、私一人でやれっていうの?



