階段を降りている途中、怖くて膝がガクガク震えた。 シロー君以外の人に触れられるのは、恐怖以外のなにものでもない。 怖かった……。 怖かったよ。 シロー君の温もりとはまったく違ってて、強引で力強くて本当に怖かった……。 じわじわと涙が浮かぶ。 胸が痛くて苦しい。 こんな時に浮かぶのはシロー君の顔。 ……逢いたいよ。 逢って、笑顔を見たい。 そうすればきっと 大丈夫。