さすが校内一のイケメンって囁かれるだけはある。
自信に満ち溢れたその顔と、抗えないような有無を言わさないその瞳。
モテるってことを自分でもわかっているんだろう。
全身からそんな自信が満ち溢れている。
確かにこれじゃあどこにいても目を引くよね。
一歩ずつ近付いて来る神崎君に、同じ分だけ私も後ずさる。
「な、なんで、そんなこと聞くの?」
私の言葉に神崎君はピタッと足を止めた。
「なんでって」
さっきまでの自信たっぷりな顔は消えて、今度はビックリするくらい真剣な表情を見せる。
「好きだからに決まってんだろ」
まっすぐな言葉は私の胸にストレートに突き刺さった。



