また、キミに逢えたなら。



「……私は、懸けたい。ドナーが見つかるって。その……っ奇跡に懸けたい!」



「やっぱり莉乃は何もわかってない」



冷たい声が辺りに響く。



「最初から諦めてる?俺だって信じてたよ、必ず治る、良くなるって。小さい頃からずっとそう信じてこれまで来たんだ。なのに良くなる兆しはない、どんどん悪化する一方……成長する度に未来なんてないって現実を突き付けられた……挙句の果てには移植が必要だって言われて」



「親や兄弟、親戚にも適合者は一人もいなかった……その時点でアウトだと思ったよ。後はドナーを待つだけ……見つかったとしても適合しないと意味がない」



時々言葉を詰まらせながら、シロー君はそれでも話し続けた。



「ムリだろ、見つかるわけがない。これ以上何を信じろって言うんだよ。莉乃は他人事だから奇跡なんて言えるんだ」



その声は、最後には震えていてズキンと胸が痛んだ。