部活も終わっているだろうし、あまり長居をしていると南君が帰ってきちゃう。


ここまで自分を偽ってしまった以上、鉢合わせなんてしたら大変だ。


「あの…じゃああたしそろそろ失礼しますね…」

「あらそう?わざわざ家にまで来てもらっちゃってごめんなさいね」

「いいえ。こちらこそありがとうございました」

「また良かったらいつでも遊びに来てね」


なんて、夢みたいな言葉をもらい南家を後にした。