「いつも息子に怒られちゃうのよ。蒼斗って言うんだけどね、蒼斗はカレーが好きなの。で、調子に乗ってカレーばかり作ってると、いい加減あきたーってね」
「でも今日はカレー決定」そう言って肩をすくめるお母さん。
南君てカレー好きなんだぁ。
ちょっとイメージと違うけど。
「主人が海外に赴任して長いのよ。だからずっと息子と2人暮らしで。だからそんなに食材も要らないのにね」
「でも買っちゃう気持ち分かります。あたしも母に袋詰め手伝わされますけど、すごい燃えちゃいますから」
「ふふっ。そうよね?それにしても女の子が家にいるっていいわ~。ずっと蒼斗と2人きりでしょ?……そのせいかしら、蒼斗はなかなか親離れ出来なくてね」
紅茶を一口すすったお母さんは少し呆れながら言った。



