知ってたらこっそり覗きに来れたかもしれないし。 多分あたしのことだから絶対やってたな。 「あ、奈々何持ってんの?」 その時美帆があたしの手に視線を落とした。 「え?」 あたしに手には握られたオレンジが1つ…… さっき美帆に引っ張られた勢いで、そのまま持って来てしまったものだ。 「ちょうど良かったじゃないの、行って来なさいよ」 バシっとあたしの背中を叩く。 「ええっ!?」 もしかして、これを買え……と!? 南君のお母さんのレジでぇぇぇぇっ!? ってか、このオレンジ別に要らないし。