「南君……コレ」
翌日。
あたしは約束通り、南君のお母さんの為に"F・スプラッシュ"のCDを持って来た。
普通だったら、好きな男の子のお母さんと共通点が見つかって嬉しいところなんだろうけど、素直にそうもいかなかった。
また満面の笑みを見せられちゃうのかな。
やだな……
と思いながらも、南君にCDを差し出す。
南君の笑顔は大好きなのに、それにお母さんが絡んでるとなると、ちょっと気が重くなる。
「おっ!サンキュ~」
そう言ってCDを受け取り、軽く持ち上げてお礼を言う南君の顔は昨日と同じく満面の笑み。
…その笑顔、痛い。



