今日、あたしは南君の家に行く予定になっていた。 来週の月曜に迫った南君の誕生日に作るガト―ショコラを教えてもらう為に。 あたしはお母さんと過ごす時間が単純に楽しくなってた。 だからお母さんと親しくなればなる程、名前を偽っていることも心苦しかった。 今やあたしに信頼を寄せてくれているお母さんに"実は南君が好きで…"なんて言えないよ…… お母さんが凄くいい人だから尚更、そんな目的で近づいたなんて知られたくなくて。 でも、今日で最後にしよう。 あたしは心に決めて、南君の家へ向かった。