ヒミツの同居、はじめました。

翌日。


恐る恐る部屋を出てリビングへ向かう。

ソファには、まだ半分寝ている王子の部屋着姿。



か、かわいい……



って、んなわけあるかー!!!

この人狼だもん。
かわいかない!

あたしはそれを忘れるように思いっきり首を振った。


よし、朝ごはんを作ろう!

うん。これでも居候の身なんだから、これぐらいはしないと!


「台所お借りしまーす。」

一応ひと声かけて、さっそく料理にとりかかる。