「こーごーせー!」
「……光合成……」
テンションに差はあれど、やってくれて嬉し、
「って、わっ!?」
和泉くんが後ろからのしかかってきた。
のしかかるとは言っても、肩に腕を載せられていると同義なので、重くはない。
腕を折って、首回りで交差させて。
こてん、と。
可愛らしい効果音もはなはだしく、和泉くんがわたしの右肩に頭をのせた。
肩にのっているのが顎ではないから、痛くはないものの。
頭を倒した向きは意図的にか違うのか、耳に息がかかる憎らしい向きで。
「そこはさ、葵」
「うん?」
ふわり、和泉くんが話すたびにくすぐってくる吐息をわたしは懸命に耐える。
「こーごーせー、じゃなくて」
和泉くんの声色はどこか拗ねていた。
「今度の週末、晴れたら一緒に出かけよう、とか」
出かけるのはいいけど、何の話だろう……?
しばらくして、戸惑うわたしに答えをくれる。
「………もっと彼女っぽいこと言ってよ」
「……光合成……」
テンションに差はあれど、やってくれて嬉し、
「って、わっ!?」
和泉くんが後ろからのしかかってきた。
のしかかるとは言っても、肩に腕を載せられていると同義なので、重くはない。
腕を折って、首回りで交差させて。
こてん、と。
可愛らしい効果音もはなはだしく、和泉くんがわたしの右肩に頭をのせた。
肩にのっているのが顎ではないから、痛くはないものの。
頭を倒した向きは意図的にか違うのか、耳に息がかかる憎らしい向きで。
「そこはさ、葵」
「うん?」
ふわり、和泉くんが話すたびにくすぐってくる吐息をわたしは懸命に耐える。
「こーごーせー、じゃなくて」
和泉くんの声色はどこか拗ねていた。
「今度の週末、晴れたら一緒に出かけよう、とか」
出かけるのはいいけど、何の話だろう……?
しばらくして、戸惑うわたしに答えをくれる。
「………もっと彼女っぽいこと言ってよ」


