今日も君に翻弄される。

「和泉くんが眼鏡かけてるの、初めて見たからびっくりした」


別に、それだけだもんね。

かっこいいなあ、なんて思ってないんだもんね。


微妙に挙動不審になってしまったわたしを気にするでもなく。


「うん。勉強のときだけ」


淡々と頷いた和泉くんが机にノートを重ねる。


陣取った丸卓のぴったり半分、窓際。


和泉くんの使用範囲。


左に寄せたそれらの側に、マスの小さな原稿用紙の束が投下された。


「えっと、和泉くん和泉くん」

「ん」

「それ何?」

「(あー……)」


何だか異様な威圧感を感じるのは、わたしの気のせいでしょうか……!