今日も君に翻弄される。

「うえええー!!」

「館内では静かに」


奇声を上げればにらまれた。


ひどいとは思うけど、まあ正論なので何も言えない。


抵抗せずにうん、と肯定を一つ落とす。


「ごめん、気をつけます」

「ん」


和泉くんの眼光が和らいだ。


よし、じゃあ優先事項はこっちだ。


「和泉くん眼鏡!」


言ってしまってから気づく。


僕は眼鏡じゃない、とか返されそうだ、ということに。


でも、不安に打ち震えるわたしの予想の、斜め上の返答がきた。


「何。眼鏡嫌い?」


えっ……?


変な返しにまばたきをする。


もし嫌いだと申告したら、和泉くんはコンタクトになるのだろうか。


いや嫌いじゃないけど。すごく似合ってるしいいと思うけど。


何と表せば正しいのか分からないんだけど、紺? よりは青いフレームが、むしろ似合いすぎているくらい。


こういうとき、整ったご尊顔をさりげなく再認識する。