今日も君に翻弄される。

「葵、飴いる?」

「いる!」


放課後。

いつもと同じ、待ち合わせ。


和泉くんが、わたしの好きな三大おやつのうちの一つ、飴をくれた。


ちなみに、和泉くんがお菓子を持ち歩いているのは、わたしがお菓子に懐柔されやすいからだと思われる。


多分あれだよ、とりあえずお菓子あったら何でも解決すると思われてるんだよ、わたし。

……ひどい。


あまり否定できないのが悔しいところだ。


なんて言ってても仕方ない。


せっかくもらったんだし、食べよう。


「ありがとう和泉くん、いただきます!」


真っ赤な袋から取り出して口に放る。


赤ってことはイチゴかな。


「ちょっと、葵……!」


なぜだか、和泉くんが慌てて。


ん? と思う暇もなく。