今日も君に翻弄される。

ぴんぽん、呼び鈴が鳴って、わたしは玄関に、のそのそ迎えに行った。


……わあ。


小窓から外を覗いて確認して、喜びに少し頬が緩む。


来てくれるとは聞いていたものの、少し不安だったんだけど。


姿を見れば、ちゃんと和泉くんだ。


開けてすぐにわたしの顔が赤いのを見た和泉くんが、無言で背中を支えてくれた。


「ごめん、開けさせて。辛いようなら部屋まで運ぼうか」


運ぶなんて言い方は悪いけど、と心配そうに覗き込んだ和泉くん。


「大丈夫、歩けるよ」

「そう、それなら良いけど、無理はしないで」


にっこり笑って歩きやすいようにしてくれる。


…………和泉くんが優しい……!


驚愕の事態を表す形容は失礼極まりないんだけど、仕方ない。


ベッドにもぐり込んだわたしの頭を、和泉くんはさらりとなでた。