道端で葵が好きそうなものを見つけたり、


癖をやってしまったときにそういえば葵がこの癖褒めてくれたなって思い出したり、


誰かのふとした仕草が葵と似てるなって思ったりする。


葵を思って、会いたくて、僕の頭の中は案外葵が占めている。


だからね、つまり。


僕を僕たらしめているのは、葵だと僕は思っている。


少なくとも、葵と会ってからの僕はそうだと思う。


葵と僕と、たくさんの思い出で、僕はできていると思う。


ねえ葵、好きだよ。


和泉くんって葵に呼ばれると嬉しいし、


葵の柔らかい口調とか大きい仕草とか、笑顔が好きだし、


甘いお菓子が大好きなところも、辛いものや苦いものが苦手なちょっと子供っぽいところも可愛いし、


周りを良く見ていて、気遣いがしっかりできるところも凄いと思う。


僕は、嫌う余地なんかないくらい、葵と、葵がくれたものが、好きだよ。




                和泉