(友達としての挨拶って) 何だか微笑ましくすらある。 思わず笑ってしまいそうだ。 麗音にしたら全く笑える問題ではないから、絶対に笑わないけれど。 「んー、ねえ麗音、ちゃんとご飯食べてる?」 「ごはん? うん。まー一人で食うしかないんだけどな」 「よし。じゃあ友達として挨拶してって。ついでにご飯食べてってよ」 「‼ り、りお、それは……!」 今度は半端じゃない動揺をしている。 身震いしている。 涼音は平坦な表情で、顔の前で軽く手を振る。