+++ 「なあ、麗音。涼音さんってカッコいいね」 「だろ? 兄貴にもわかるかー」 空緒と一緒に帰る道中。 兄の言葉に麗音は嬉しくなる。 「うん。それで、お前と似てるよね」 「ほんと? 涼音と似てるってうれしー」 涼音がほめられると嬉しい。 けど、どこか淋しさ――悔しさ? みたいなものを感じるのはどうしてだろう。 ふと、空緒の空気が変わった。