多透が噛みつくと、景周はその顔を指差した。 が、涼音に「人のこと指差すな」と怒られて手は退かれた。 仕切り直しに咳払い。 「お前のその顔だ」 「……あ」 「気にしない者もあるだろうし、柔道を専門にしている者たちならば気にしては相手の付け入る隙になるが、 お前たちは本業学生とバスケ部員なのだろう。 そんな顔腫らした奴相手に護身術目的の私の教えで試合などさせられると思うか呆け者」 「……はい」