「俺、兄貴がいるんだ」 麗音とやってきたのは、電車で三十分ほどの遊園地。 麗音の希望で、そういうレジャー施設は学校行事以外で行ったことがないから行ってみたいということだった。 涼音が本屋さんでもらった優待券の中にちょうどこの施設があったので、提案したら即決だった。