「あのサイト、あれって本当の、本物だったの?」
「はい」
「う…嘘だ」
「だから、サイトの中で何回も確認しましたよ。それでも先へ進んだのは、サトミサマでしょ?」
「あんなもん、ただのいたずらかと思った、それに、なんかカタカナばかりの変なメールで………」
「……サトミサマ、失礼ですね。加穂留、一生懸命書いたのにぃ」
「やめてよ、なんにも、なんにもなかった。あのメールの中には、何もなかったよ!」
「シッコウは今から1時間後ですからね」
「ふ、ふ、ふざけんな! こんなことが……許されると思ってんの! 早く、早く出せ! 出してよ」
「またまたあ。冗談ばっかりぃ。うふふ、本当にシニタイからあのサイトを覗いたんでしょう」
あのサイトを覗いたのは、ほんの出来心だった。
確かにこんなつまらない人生、早く終わればいいって思ってたけど、楽に死ねるならいいと思った。でも、これは楽にはいかないのが誰の目にもわかる。
どっかの馬鹿がお遊びで作ったくだらないサイトだと思った。
でも先へ進むたびにおかしなことが起きて、自分の個人情報が上がったり、加穂留から送られてきた写真に自宅が写っていたりとあってはならないことが起こった。
だからその真相を確かめるために、あそこへ行ったんだ。
どこのだれだか見てやって、それでもんくのひとつも言ってやろうと思って。
でも、そこに現れたのはキクカワで、けっこうタイプで、それで………
嘘。私もしかしてはめられた?
私、はめられたの?

