殺してあげる


………………頭が痛い。


…………………………体、重い。



重い? いや、軽いのか。


いや、熱い。というか、ぬるい。よく分からないものが体にまとわりついている。そんな感じだ。

何か飲み物が欲しいけど、声を出す気力もない。それに、瞼が重いし体がなんか……変。


プールに入っているような、ぬるいお風呂に浸かっているような、そんなかんじ。


プール?


水?



咄嗟に重たい瞼を押し上げるように無理矢理開き、目に入ってきたのはタイル張りの白い壁。

一面に水滴がついていて、時おり頭に垂れてくる。
横に目を向ければ銀色に光るシャワーがある。

視線を下に落とせば、そこには白い桶と白い椅子。

反対側を向けば、横に長く鏡があって、濡れている髪が顔や額や首や肩に張り付いている私の顔が映っていて、化粧までしてあった。

自分でする化粧と違うので、見たときは一瞬自分が自分じゃないと思った。



なに、ここ。



チャプンという水の音を聞き、下を向けば、そこは……………