「俺の仕事は依頼人を安らかに逝かせることなんですよ」
「いらうぃにゅ………」
「そう、それが仕事」
「すぅぃこ……」
「つまり……………
人が死んでいく瞬間を見届けることなんです。
好きなんですよ。あの一瞬を見るのが。
とても神秘的な瞬間です。
1秒前まではこの世にとどまっていた意識が次の1秒をカウントする時にはもう、
違う、
誰も、
知らない、
どこか、
違う、
世界へ、
旅立っている。
そんな瞬間に立ち会えるなんて、こんなに嬉しい仕事はない。
みんなそれぞれ逝き方は違うけど、死ぬエネルギーは同じくらい強い。
羨ましいですよ。違う世界に行けるなんて」
なに……この人。
こいつ、狂ってる。
ここから逃げたい。
でも……………

