逃げるしかない。 無我夢中で泳いだ。 背後に迫っているサメの存在が巨大な恐怖と化して追いかけてくる。 全身の神経を研ぎ澄ませ、サメの存在を確認しようとした。 泳いだ。 泳いだ。 泳いだ。 泳いだ。 泳いだ。 泳いだ。 泳いだ。 目の前に…………船。 そこには加穂留がビデオを構え、その横ではキクカワが魚を解体していた。 失禁した。 後ろを振り返れば、檻の残骸は遠くに見える。 かなり泳いだはずだ。 しかし……………