「サメってね、朝と夕方に行動するんです。捕食のために餌を求めてさ迷うんですよ。
で、うちの船が来ると、集まるんです。餌がもらえるとでも思うのでしょうか。
ああ、これはユウダイサマが初めてじゃないんですよ。ほら、上を見て。白い塗装が剥がれてるでしょう?
それ、この前死んでいったエサがもがいてつけたあとなんです」
エサ?
檻の中のエサ?
俺はサメのエサか?
ふ……………
ふざけんな! このくそ女が!
「ああ、なーんか言いたげなことはわかりますー。みーんなその目をしますから。で、加穂留に暴言を吐くんでしょ?
それが嫌でえ、しゃべれなくなるお薬を飲み物に混ぜることにしたんだもん」
ムカツクムカツクムカツクムカツクムカツクムカツク。
話せない自分と、こうなっていることに腹がたつ。

