殺してあげる


寒い。

夏と言えども、朝方は寒い。それがしかも海の上なら海風も重なって更に寒く感じる。海パン1枚で檻の中に入れられているせいもあり、背中や腹の日焼けが赤くなり、ひりひりしている。

水を体にかけた時は火照りも冷めるが、そんなもの、焼け石に水、そのまんまだ。

日が上がり始め、オレンジ色に水平線が光を保つ。

あいかわらずメッセージは思い出せない。

飯も食ってないせいもあり頭はフラフラだ。

真夏の炎天下、下からは海面からの照り返しで陸にいるときよりも体力の消耗は早い。

夜中、檻を外そうと試してみたが、不可能だということが分かった。

この檻はよくあるテレビ番組でやっているあれと同じだ。



檻に入ってサメを間近で見る。



それとなんら変わりはないように思えた。