殺してあげる


ぬめっとした黒と白のコントラストの巨大なサメがゆらりゆらりと左右に揺れ、海面に出ているヒレが怖さを助長。

一匹じゃない、数匹いる。

俺の入れられている檻の回りを回遊し、俺がここから落ちるのを待っている。

檻をぎゅっと握りしめ、なるべく足を真ん中に、端によらないようにした。

押せば開くかもしれないとなんとかバランスを保ちながら檻を押してみてが、嫌な音を立てて左右に揺れるだけ。

「開けろ!」

と、叫んでも、後ろで魚を海に投げ入れている男と話をしていて俺の方は無視だ。

加穂留はタバコ片手に何か指示を出し、男はそれに従っていて、男の手は魚の血だろうか、血まみれになっている。時おりその指をしゃぶだていてぞっとした。


このままじゃ殺されるのは時間の問題だ。


なんとかここから脱出する方法を考えろ。何かあるはずだ。




考えろ。