殺してあげる



あっつい。



まじ、くっそ暑い。



なんだこの焼き付ける感じ。



喉も乾いてるし頭も痛いし、皮膚も痛い。



体、重い。


顔を左右にゆっくり揺らせば顔の汗が左右に流れ、汗が入らないようにまた無意識にまぶたが固くなる。


耳に届く音は心地よい音楽。


遠くのほうで誰かが話す声が聞こえる。


時おり体にかかる水しぶきが火照った肌に滑り、気持ちがいい。


どこだここ?





ここが船の上だということに気づくのに、たっぷりと時間を使った。


頭が考えることを拒否していた。




「加穂留?」




加穂留の声を聞いて、かろうじて動く口から声を出した。





「加穂留ー?」