殺してあげる


あの人からの最後のメールはキクカワが受け取った。

あの三人の内の一人は確実に何かをしでかすから、そいつを殺せという司令だった。

それをキクカワに送ったのは、キクカワならなんでもすると分かっているからだろう。

今回は私はあの三人を殺さないと分かった上で、キクカワに振ったんだ。

しかし、それも私の中でだって想定内だ。
あの人の考えることは全て私の頭の中にある。だから、これくらい簡単に予想できた。

だから私はキクカワに殺すなと命令し、いつも通りに夢を植え付けることを強制した。


その後、笑いながら電話をかけてきたあの人に「約束と違う。あなたは私にココからいずれ出してやると嘘をついた。だから私も同じことをした」と言った。

しかしやはりたてついた私を許すことはなく、でも、それでもあの人の中ではゲーム感覚。

二週間に一度の連絡を毎日かかさずやれと言ってきた。


それで誰も死なずにすむならこんな簡単なことはない。


もちろんそれに乗った。


毎日させるということは、精神的にあの三人を参らせるということだ。それが魂胆だということは分かっている。



しかし、あいつらはきっと乗り越えてくれると信じている。