耳をつんざくような叫び。
ドアを開けようとガチャガチャと音をたてるが、開くはずがない。ロックを解除しようとしても、こちらでコントロールしているのだから外れるはずがない。
そのうち血で指が滑り出し、シートも血で真っ赤に染まり、足元は血と肉でぐちゃぐちゃになりはじめ、
声が枯れるまで泣き叫ぶ。
車内に光が差し込んで、状況を飲み込めるようになると更に恐怖におののき始める。
目の前には頭の無い死体。
頭は何かに切り裂かれ足元に転がり、切断された首からは止めどなく血が吹き出している。
手にはしっかりと電話が握られていて、画面はまだ光っている。
残った二人は落ちている頭を自分から遠ざけようと蹴り、ボールのようになった頭は無惨にも蹴り続けられて、その度に肉の潰れるズシャッという音をたてながら血を吹きだしている。
「やはり、約束を破る方がいたんですね。残念です」
「加穂留! 私は約束を破ってない!」
「おおおおれも」
「だから、ここから出してよ! ここから出たい!」
「お二人は約束を守っていただいているようなので、そうですね、こちらとしても約束は守りたいんですが、でも」
「でも、なによ」

