殺してあげる


残念なんですが、皆さまはまだ死んでないんです。
これからなんです最期を迎えるのは。

というのは、今までみなさんにお見せしたシニカタでよろしいかどうかという最終確認をしなければならないんです。

これで宜しければ、今すぐにでもシッコ……



「まままままま待って」
「……はい。なんでしょうかユウダイサマ」
「これさ……その……」

「ああ、お気に召さないということですね」
「そそそう」
「ですので、隣りにいらっしゃるかたのもお見せしたんですよ。もしご自分のがいやな場合、隣のかたのシニカタと変えることができます。トレード? できますから」

三人が三人を伺って、今見たそれぞれのシニカタを思い返している。

パソコンを操作して戻して内容を確認したり……
そんな無駄なことをしても意味がないのに、人間極限までいくと、なにか小さいもの、藁でもつかみたい思いで一生懸命その答えを探そうとする。


「かかかか加穂留」
「はいユウダイサマ」
「俺……まだ生きてるんだよな?」
「ええ、残念ながら」
「私も?」
「はいサトミサマ、サトミサマも残念ながら生きています」
「死んでないの?」
「はい、本当に残念ながらみんな生きています、アイコサマ」




そう、そのほっとした顔。三人とも安堵の表情。


それを崩したい。




それじゃあ………