三人がそれぞれ見ているものは、自分以外のシニカタ。
そこに自分がいなければ、客観的にみられる。
人間とは残酷なもので、自分以外の人間が残酷なシニカタにあっていても、どこか違う次元の話だと思い込むふしがある。
でも、最後に自分が出たとしたら……
「ただ、だ、ちょちょちょこれって……私?」
「俺も……いるるる」
「私も」
「サトミサマ、ユウダイサマ、アイコサマ、その通りです。今みなさんがご覧になったのは、それぞれのシニカタなんですから。そして最後にご覧になるのが……
ご自分の死にざまです」
凍り付く空気は張りつめていてぴんと張っている。
はさみでふわりと触っただけでも切れそうでぞくぞくする。
「これ、見たくない。見たくなんかない。あんなこと、見たくないし。見なきゃ…………ダメなの? だって、見なくたって頭の中にちゃんと残ってる」
「サトミサマ、見なくても結構ですよ。だって、既にもう体験していらっしゃるじゃないですか」
「……」
「夢でですけれど」
「夢で?」
「そうです」
みなさんの頭の中に残っているご自分の記憶は、全て加穂留がつけたものです。
みなさんと初めて会ったあのパークを覚えていらっしゃいます?
皆さんとお会いしたあのパークで、そこでみなさんは何か飲み物だとか食べ物を口にされましたよね?
あれ……申し訳にく……くもないんですけど、お薬が入っていましてね、みなさんはそのまますやすやすやすやと……
で、今ここにいるんです。

