殺してあげる


「やだみなさん。加穂留のことそんな目で見ないでくださいぃ」
「じじじじじじじぁぁ……そのそのそのとととと」
「ユウダイサマ、落ち着いて」
「……その……隣のキクカワが」

キクカワの名前を出したユウダイサマに続き、残りの二人もようやく私の隣にいるキクカワに視線を送る。

「こいつ……っ、何であのとき私を助けなかったのよ!」
「サトミサマも落ち着いて。キクカワは私のものなんですよ。サトミサマはキクカワがお好きなようでしたが……でも、わたしのモノなんです。アイコサマも少なからずお好きでしたね」

サトミサマとアイコサマは睨み合い、お互いにお互いを探っていて、顔から体から髪の毛から足から、自分の方がいい女だということを認めたくて、相手を上から下まで舐めている。


面白い。


そんな人間の汚い部分を見るのが本当に楽しい。
特に、究極の立場に立たされてもなおそれをする女は一番面白い。


だいたい、大したことのない女がそんなことをしている。


この二人も例外じゃない。
この画もキクカワに録らせよう。高く売れるはずだ。